オリックス・能見1500K達成 史上最年長タイ41歳11カ月で
「ロッテ2-5オリックス」(8日、ZOZOマリンスタジアム)
3点リードの九回を任されたオリックス・能見兼任コーチが、先頭のレアードをワンバウンドのフォークで空振り三振。05年にヤクルト・青木からプロ初三振を奪ってから、17年目で通算1500奪三振を達成。41歳11カ月での達成は2007年のロッテ・小宮山悟に並ぶ最年長タイ。後続もきっちりと抑えて2セーブ目を挙げた。
「投げていれば、いつかはっていうところなので、特に気にはしていなかった。捕手との共同作業。助けられている部分もある。すごい数の捕手に受けてもらっているのでね。ありがたいです」
2012年には最多奪三振のタイトルを獲得したが、三振へのこだわりはないという。
「三振が勝利に直結するものじゃない。何も起こらないものが三振というだけなので。それよりも、ベンチが求めていることに応えることが大事ですから」
28日には誕生日を迎える。42歳シーズンでの複数セーブは斎藤隆、岩瀬仁紀以来、史上3人目。阪神を戦力外になったが、新天地ではコーチ業よりも、投手として重責を担うようになった。
存在感は日に日に増している。気がつけば山崎福や山岡らが助言を求めてくるようになった。コーチというより、良い“兄貴分”といったところか。
勝利球は田嶋に渡したが、球団広報の配慮で泥のついた記念球をもらった。「せっかくなんで飾ります」と照れたように笑った。