智弁和歌山が市和歌山にリベンジV エース中西が躍動、9回1失点完投
「春季高校野球和歌山大会・決勝、智弁和歌山7-1市和歌山」(9日、紀三井寺公園野球場)
智弁和歌山が2年ぶり14回目の優勝を決め、近畿大会の出場権を獲得した。中谷仁監督(42)は「智弁のプライドを持って挑んだ。選手はやるべきことをやってくれたと思う」と胸をなで下ろした。
プロ注目のエース・中西聖輝投手(3年)が躍動した。「もうこれ以上智弁の名前を汚せないと思った」と覚悟を決めたマウンドで9回1失点完投。「(小園の)151キロを見て燃え上がった」と、自己最速を2キロ更新する147キロをマークするなど、威力ある直球と多彩な変化球で翻弄(ほんろう)した。
八回には、無死満塁から今秋ドラフト候補・小園の149キロ直球を強振。左中間を破る走者一掃の適時二塁打を放った。チームは、七回と八回に7安打5得点の猛攻で小園を攻略。“小園対策”で160キロに設定したマシンでの打ち込みが実を結んだ。
現チームで3連敗中だった相手にようやく雪辱を果たしたが、「夏も勝たないと意味がない」と中西。夏も勝つために、さらなるレベルアップを追い求めていく。