駒大・鵜飼が逆転サヨナラ打!入れ替え戦決定の危機、執念の一打で望みつなぐ

 「東都大学野球、駒大5-4東洋大」(10日、神宮球場)

 駒大が逆転サヨナラで勝利した。タイブレークとなった延長十回に今秋ドラフト候補の鵜飼航丞外野手(4年・中京大中京)がサヨナラ2点適時打。負ければ6位以下が確定して1部2部入れ替え戦に回る危機を脱した。

 土壇場で鵜飼がチームを救った。タイブレークの延長十回に1点を返し、なおも1死二、三塁。一発が魅力の右の大砲は、「2グリップぐらい(バットを)短く持って打席に入りました」と勝利への執念を行動で示した。

 1ボール2ストライクと追い込まれながら内角の変化球を捉えて左前へ運んだ。逆転2点適時打。ベンチから飛び出してきた仲間の祝福に、4番が笑顔で応えた。入れ替え戦回避には負けられなかった一戦。崖っぷちの中で、「いつも通り勝ちにいく」と望みをつなげた。

 大倉孝一監督は苦しい戦いの中で「テンションが変わらない。すごい前向き。それが時々腹が立つんですけど」と冗談を交えつつ、選手を見つめている。残り1試合。劇勝の勢いのまま、1部残留を勝ち取ってみせる。

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