京産大・北山を中日、阪神など8球団視察 15K&2失点完投
「関西六大学野球、京産大3-2神院大」(10日、皇子山球場)
京産大が接戦を制して先勝した。今秋ドラフト候補の最速151キロ右腕・北山亘基投手(4年・京都成章)が、4安打2失点(自責点1)で完投。三回から四回にかけて4者連続三振を奪うなど、最速151キロの威力ある直球を軸に、カーブやチェンジアップなどの変化球を織り交ぜて計15奪三振をマークした。
「攻撃も守備もシャキッとしない部分があったのは反省点ですが、カーブが決まるようになってからは楽に投球を組み立てられた。真っすぐも押せていたし、チェンジアップも緩急使えていたと思う」と冷静に振り返った。
この日は、プロ8球団が集結。中日・米村チーフスカウトは「元々いいストレートに加えて、カーブなどの変化球を使えるようになったことで投球の幅が出てきた。伸びしろを感じるので、最終的に12人の中に入ってくる可能性もある」と高評価。阪神・熊野スカウトも「やっぱり真っすぐはいいね。スピードもスタミナも問題ないし、順調に成長している」と太鼓判を押した。
今リーグはすでに大商大が優勝を決めているが、「秋につなげる意味でも、1つも落としてはいけない」と気を引き締めた北山。エースとして、主将としてチームをけん引し、残りの試合も勝ちにいく。