京産大・北山 15K完投! プロ8球団13人のスカウトが熱視線
「関西六大学野球、京産大3-2神院大」(10日、皇子山球場)
1回戦2試合が行われ、京産大は3-2で神院大を下して先勝した。先発した今秋ドラフト候補の北山亘基投手(4年・京都成章)は、9回4安打2失点で15三振を奪って完投。視察したプロ8球団の前でアピールした。龍谷大は藤田宗純投手(2年・長崎日大)が完投し、大院大に8-2で快勝した。
阪神や巨人など8球団13人のスカウトが見つめる中、北山が魅せた。「シャキッとしない部分もありましたが、完投するペースがつかめてきたのでよかったと思います」。
初回は三者凡退。三回から四回にかけて4者連続三振を奪い、八回までわずか1安打投球だった。自己最速タイの151キロ直球と多彩な変化球で15三振を奪い、「真っすぐで押せていたし、チェンジアップで緩急を使えた」とはにかんだ。
視察した中日・米村チーフスカウトは「投球の幅が出てきた。伸びしろを感じるので、最終的に(ドラフト1位指名の)12人の中に入ってくる可能性もある」と絶賛。この日最多の3人態勢で視察した阪神・熊野スカウトも「スピードもスタミナも全く問題ないね」と太鼓判を押した。
すでに大商大が優勝したため、全国大学野球選手権への出場はかなわないが、「秋につなげる意味でも1つも落とせない」と右腕。夢をかなえるために、猛アピールを続ける。