大体大が勝ち点3 エース杉本3失点完投「神宮に行く」女房役阿吹は勝ち越し打
「阪神大学野球、大体大8-3関西国際大」(12日、大阪シティ信用金庫スタジアム)
冷たい雨が降り注ぐ中行われた一戦。大体大が八回に7点を奪い、一気に突き放して関西国際大を下し、勝ち点3を手に入れた。
「うちのエースですから」と中野和彦監督(62)も認める杉本壮志投手(3年・日本航空石川)が9回3失点で今季3回目(うち2回完封)の完投勝利を挙げた。
第3節1回戦・大産大戦では、大雨の中、投球が安定せず4回6失点で降板。この日も序盤から雨に見舞われたが、助けとなったのは阿吹俊介捕手(4年・神辺旭)の声。「阿吹も『低め低め』と言ってくれて。修正できた」と反省を生かし雨を乗り越えた。
エースの力投に女房役も応えた。八回、同点に追いつき、なお無死満塁の好機で阿吹は中前適時打を放ち逆転に成功した。塁上では米大リーグのパドレス・タティスJrのまねをしてベンチに向かって手裏剣ポーズ。「冷静に楽に行けました」と声を弾ませた。
「神宮に行くことが一番なので」と杉本。混戦を勝ち抜き、全日本大学野球選手権への切符をつかみ取る。