ロッテ・佐々木朗希 5回4失点白星ならず プロ初登板初先発「疲れました~」

力投するロッテの先発・佐々木朗希=ZOZOマリン(撮影・開出牧)
 大勢のファンが見守る中、力投する佐々木朗(撮影・金田祐二)
1回、ランナーを出しながらも無失点に抑え笑顔でベンチへ戻るロッテの先発・佐々木朗希(右)。捕手・佐藤都志也=ZOZOマリン(撮影・開出牧)
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 「ロッテ6-6西武」(16日、ZOZOマリンスタジアム)

 勝利投手の権利を得ながらデビュー戦を勝利で飾れなかった。それでも「令和の怪物」の片りんはみせた。先発して5回107球を投げ、6安打4失点(自責2)。最速154キロで5奪三振。ロッテ・佐々木朗は開口一番「疲れました~」と息を吐いた後「いい経験ができました。いろいろ収穫があったと思います」と前向きに振り返った。

 ファンから万雷の拍手を浴び、本拠地のマウンドへ。7、8割の力から150キロを超える直球を投げる度に、歓声が上がった。「ストレートをゾーンのいいところに投げられたのはよかった」。最速163キロの剛腕が、らしさを見せられたことに、安どした。

 ただ、1軍のレベルの高さも肌で感じた。これまでのプロ最多球数85球に差し掛かると、直球が140キロ台後半にまで落ちた。計5度の盗塁も許し「クイックの速さだけでないけど次、修正していきたい」と反省した。

 観戦した母・陽子さんからは「頑張れ」と送り出され、ファンを熱くする投球ができた。井口監督は「真っすぐの力強さがあった」と評価。17日に登録を抹消する方針を明かし、最短10日での復帰については「状態を見て」と話すに止め、次回は27日の阪神戦(甲子園)の可能性もある。

 「相手を圧倒できるようにいろんなところの精度を上げていく」と右腕。経験を糧に次こそ初勝利をつかむ。

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