アスリートの“ワクチンを接種しない権利”も意識 NPBとJ、対策連絡会議
日本野球機構(NPB)とJリーグによる「新型コロナウイルス対策連絡会議」が24日に行われた。新型コロナウイルス対策のワクチン接種について、アスリートに様々な考えがあることや、ワクチンを“接種しない権利”を理解する必要があることが話し合いの中で出たという。
Jリーグの村井満チェアマンは、ワクチンの有用性を広めることに、Jリーグやプロ野球の選手が持つ発信力を利用できることは認めつつ、「接種を受けない権利も裏側に潜んでいると理解しました」と語った。その上で、「接種を受けない人たちの不利益が、ある意味出場資格や様々なレギュレーションにおいて、強制されるものではないことが必要です」と指摘した。
さらに、ワクチン接種がスポーツ選手のパフォーマンスにどの程度影響を及ぼすかについても、「われわれオーガナイズする協会もしっかり理解して選手と向き合わなければいけない」との考えを示し、「啓発、人権、アスリートのパフォーマンス」の3点を理解した上で議論する必要性があることを認識したと振り返った。
NPBの斉藤惇コミッショナーも「選手の中には(ワクチンを)打ちたくないなと、パフォーマンスをベストにするためにですね、そういう選手もかなりいるだろう」と推察していることを明かした。アスリートとワクチンの関係性について関心を持って取り組んでいくとした上で、「医学的にワクチンによってスポーツ選手の体調が、どれぐらい調整に時間がかかったりするのか関心があるものですから、そういうことに非常に気をつかっているということを申し上げた」とその真意を述べた。