プロ野球 交流戦V規定変更、日程消化できないケースに備え今季限定で
日本野球機構(NPB)は24日、新型コロナウイルスの影響を考慮して、25日に開幕の「日本生命セ・パ交流戦」の開催要項を一部変更すると発表。感染拡大などで全日程が消化できなかった場合、6月17日終了時で基準を満たした勝率1位の球団を交流戦優勝とするなど、今季限定の特別ルールとなった。
新型コロナ禍で昨季は中止となり、2年ぶりの開催となる交流戦。だが変異株の感染拡大が危惧される中、NPBと12球団が一部の概要変更を決断した。
交流戦の日程は、雨天中止分の振り替えを想定して6月14日から同17日まで4日間の予備日を設定。だが、日本ハムや広島に大量の陽性判定者が出て中止試合が増えている現状で、交流戦期間中に全日程が消化できるかは不透明な情勢だ。
そこで今季は6月17日までに全日程が消化されなかった場合、15試合以上を消化して勝率5割以上のチームの中で、最高勝率のチームを交流戦優勝とする特別ルールを決めた。
ただし、試合消化が15試合未満のチームでも、残り試合を負け数に加えた上で勝率が1位の場合には優勝となる。また2位以下の順位は試合数に関係なく、6月17日終了時点の勝率で決定される。
NPB・井原事務局長は「大前提は143試合(を行う方針)ということ」と、交流戦期間内に未消化だった試合は、リーグ戦再開後に組まれる予定だ。
さらに交流戦以外でも中止増加による日程変更案も「感染状況が全国的に非常に厳しくなっている。早めの対策、対応を検討しなければいけない」と議論を開始した。ファンにプロ野球を届け続ける-。そのために、今後もコロナ禍に対応した形を模索していく。