市立和歌山・小園 箕島から17奪三振で完封「ベストボールを投げられた」
「練習試合、市立和歌山10-0箕島」(12日、市立和歌山グラウンド)
今秋ドラフト上位候補の最速152キロ右腕・小園健太投手(3年)が5安打先発全員三振の17奪三振でセンバツ後初完投初完封を果たした。
圧巻の投球だった。「序盤は7、8割の力で打たせて取る意識でした」と語りながらも、この日最速146キロを記録した力強い直球で見逃し三振を奪うなど、抜群の制球力で毎回三振を記録。
この日は、チェンジアップやスライダーで空振りを取る場面も多く見られ「春が終わってから投球の奥行きを課題に持っている」とセンバツの敗戦を糧に、投球術にさらに磨きをかけている。
「夏の大会の中盤をイメージして、テンポのいい投球を心掛けた。センバツではバッターを見れなかったので、(バッテリーで)バッターを見ながらベストボールを投げられたら」とクレバーな一面をのぞかせる小園。超高校級投手の成長はさらに加速していく。