慶大が10年ぶり決勝進出 今秋ドラフト候補の正木が本塁打&V打2安打4打点

 3回、左越え2ランを放つ慶大・正木智也(撮影・伊藤笙子)
 3回、左越え2ランを放つ慶大・正木智也(撮影・伊藤笙子)
 1回、先制犠飛を放つ慶大・正木智也(撮影・高石航平)
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 「全日本大学野球選手権・準決勝、慶大10-6上武大」(12日、神宮球場)

 慶大が上武大との乱打戦を制し、11年以来10年ぶりの決勝進出を決めた。今秋ドラフト候補の4番・正木智也内野手(4年・慶応)が2安打4打点と役割を全う。勝負強い打撃でチームの勝利に大きく貢献した。

 4番が目覚めた。三回1死一塁から正木の第2打席。133キロの内角直球を完璧に捉えて、左翼席へ先制2ランを突き刺した。

 今大会初安打にして全国舞台では初となる待望の一発を放ち、「あそこで1本が出て気持ちが乗っていきました」と勢いづいた。同点の八回2死二、三塁では三遊間を破る決勝適時打。試合のなかった11日に上体が前に突っ込んでいる部分を修正した成果を最高の形で発揮した。

 まさに主砲らしい活躍でチームを決勝まで導いた。1987年以来34年ぶり4度目の日本一まであと1勝。「自分が4番としてチームを引っ張っていけるバッティングをして、絶対日本一になりたい」と力を込めた。

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