オリックス 3発競演!37年ぶり11連勝! ラオウ「負ける気?あんまりしない」
「オリックス3-1日本ハム」(23日、京セラドーム大阪)
ついに11連勝だ。阪急時代の1984年以来、37年ぶり。オリックスとしては初。そして96年以来となる7カード連続勝ち越しに、京セラドームでは8連勝の新記録となった。
19歳の紅林が三回に先制弾を放ち、チームに勇気を与えた。2死からは吉田正がバックスクリーン左へ運ぶ13号で続く。
「紅林がガツンといい打球を打ってくれたんで、チームも盛り上がった」
実はこれが今月初本塁打。
「あんまり打球も上がってなくて、納得いくスイングもできてなかった。練習から強くスイングをかけていった。それがいい方向にいったのかな」
東京五輪の侍ジャパンに選出された。22日には稲葉監督も視察に訪れたが、見せられなかった一発にホッと胸をなで下ろした。
トリを務めたのは吉田正の青学大の2年先輩・杉本。1点差に迫られた六回に変化球をパワーで左翼スタンドまで運ぶチームトップの15号だ。これがプロに入って初のアベック弾となった。
「負ける気?あんまりしないですね。投手もいいんで。“よっしゃいこう”っていう投球をしてるんでリズムよく打席に入れます。めっちゃ楽しいです」
3ホーマーで得た3点を盤石のリリーフ陣で逃げ切った。
37年ぶりの快挙に86年入団の中嶋監督は「さすがに入ってないし(笑)知っているメンバーの方たちの記録。すげぇなあと思いますね。連勝のことは考えていません。一つ一つ勝ち抜くことしか考えていないです」といつも通りのコメントを繰り返した。
84年はリーグ優勝、96年は日本一。25年ぶりの悲願が日に日に現実味を増している。