ヤクルト・村上 セ界トップ快走22号! 4連勝で3年ぶり2桁貯金、単独2位浮上
「広島1-4ヤクルト」(24日、マツダスタジアム)
ゆっくりとダイヤモンドを一周した。前日23日の試合で右膝に自打球を当てて負傷交代したヤクルト・村上が、全快の22号2ラン。「体は強い方。出られるときはしっかり試合に出て、チームに貢献したい」。2位の阪神・佐藤輝らに3差と本塁打王争いを独走中だ。
心配ご無用弾だ。1点リードの三回2死一塁。甘く入ってきた直球を見逃さない。「しっかり押し込んで打つことができた」と左翼席に運ぶ2ラン。5試合ぶりの一発で、好調のチームをさらに鼓舞した。
心配を一振りで晴らした。病院で検査を受けた前日の試合後には「骨に異常なし」と発表されたが、宿舎ではとにかく患部を冷やしたという。この日の朝には「痛くなかったから、いける!!」とグラウンドに立った。
「勢いに乗っているときは、どんどん勝っていけるようにやっていきたいです」
4連勝で単独2位に浮上。貯金を3年ぶりに2桁の10に乗せた。快進撃を続けるチームの中心で、4番・村上がどっしりと座る。「周りの選手もたくさん打ってくれているので、そこに負けじと僕も打ちたい」。一戦必勝で進む下克上の道。貪欲な思いを胸に、前へ前へと突き進む。