市和歌山 プロ注コンビの小園&松川に5球団14人のスカウト視察

 「練習試合」(26日、市和歌山グラウンド)

 市和歌山がセンバツ後初の県外校と練習試合を行い、18-1の七回コールドで圧勝。9日開幕の県大会を前に弾みをつけた。

 今秋ドラフト候補バッテリーが投打で躍動した。初回、先発した最速152キロ右腕・小園健太投手(3年)が連続三振を奪う立ち上がりを見せると、二回に4番・松川虎生捕手(3年)が右中間に推定120メートル超えの特大ソロを放り込んで先制。さらに、松川は六回にも2発目となる左翼越え2ランを放つなど、5打数3安打3打点で打線をけん引。高校通算本塁打を39に伸ばし、「体を開くことなくいい体勢で打てた。特に2本目は変化球(チェンジアップ)を左翼まで持っていけたのがよかった」と手応えをにじませた。

 一方の小園も、6回を投げて2安打無失点と好投。「真っすぐがあまり走ってない中でも、カットボールやスライダーを効果的に使えた」と五回には3者連続三振を奪うなど、計11奪三振で圧倒した。

 バックネット裏には5球団14人のスカウトが集結。最速は148キロにとどまったが、右腕のさすがの仕上がりに2人態勢で視察した阪神・渡辺スカウトは「真っすぐも変化球も相変わらずいい。(6月は5試合27イニングに登板して自責点0)これだけ投げて失点してないのは順調すぎるくらい」とうなずいた。

 センバツでの敗戦後、松川と小園はグローブを一新。小園が推したイエローのグローブをそろってオーダーし、松川は「愛される選手」、小園は「エースたるもの」と刺しゅうを入れたという。入学当初から“日本一のバッテリー”を目標に掲げてきた2人が、チームの投打の柱となり最後の夏に向かっていく。

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