DeNAが阪神に今季初のカード勝ち越し 阪口、山本、桑原の大阪出身トリオが躍動
「阪神1-3DeNA」(26日、甲子園球場)
DeNAは大阪出身トリオの活躍で連勝し、阪神に今季初のカード勝ち越しを決めた。DeNA・三浦大輔監督(47)は「(阪口は)まっすぐがいい角度で投げられていたと思う。キャッチャーの祐大(山本)が打者に的を絞らせなかった」と、若い大阪出身バッテリーを称賛した。
先発の阪口は右肘の張りで抹消された、前回の5月2日ヤクルト戦(横浜)以来の先発登板。初回は7球で三者凡退。二回は先頭の大山に安打を許すも、キーマンと挙げていた阪神のドラフト1位・佐藤輝(近大)を併殺打に打ち取った。だが、2死からサンズに安打、糸原に四球を与え、梅野に先制の適時打を許した。
阪口は「二回は自分の四球から得点を許したが、その後粘ることができた」と三回以降は阪神打線を1安打に抑え、6回を80球で4安打1失点で降板した。
阪口が降板時、チームは1点ビハインドだった。七回の攻撃で先頭の大和が安打で出塁すると、代打の関根が犠打を決め1死二塁。打席には大阪府和泉市出身の桑原。及川の初球を捉え、バックスクリーンに6号逆転2ラン。甲子園に集まった1万6306の大観衆にため息をつかせた。
バッテリーを組んだ阪口と山本は、大阪市の大正東中出身で山本が1学年先輩。阪口は「(山本)祐大さんは僕のことを褒めてくれる。お互いにいいようになる考えをした結果。間違いなく祐大さんのおかげ」と感謝した。山本は「同期入団なので勝たせてあげたい気持ちが強かったです。なんとか勝ちをつけれて僕自身もうれしいですし、地元を盛り上げられてよかったです」と喜んだ。
この日、開幕から唯一ローテを守ってきた浜口が左脇腹の炎症で登録抹消。交流戦「2番・捕手」としてチームを支えた伊藤光は、腰の張りで3試合連続ベンチ外。若い力が、残り半分ほどとなったシーズンを乗り越える上で欠かせなくなってくる。