市和歌山・小園 最後の夏へ万全0封 練習試合で6回無失点11K
「練習試合」(26日、市和歌山グラウンド)
市和歌山が26日、和歌山市内の同校グラウンドでセンバツ後初めて県外校(相手は非公表)と練習試合を行い、18-1の七回コールドで圧勝した。先発した今秋ドラフト上位候補の最速152キロ右腕・小園健太投手(3年)は、6回を2安打無失点、毎回の11奪三振と好投。最速は148キロにとどまったが「カットボールやスライダーを効果的に使えた」と、多彩な変化球で完璧に封じた。
初回、1死二塁のピンチを連続三振で切り抜けると、五回はスライダーを決め球に3者連続三振を披露。「ウエートなどの追い込みで少し体が重かった」というが、6月は5試合27イニングに登板して自責点0(失点1)と仕上がりは順調だ。
この日は、5球団14人のスカウトが集結。編成トップの嶌村本部長とともに視察した阪神・渡辺スカウトは、「真っすぐも変化球も相変わらずよくて順調すぎるくらい。上位の評価は変わらない」とうなずいた。
「今週まで負荷をかけて、来週からはベストコンディションに整えていく」と小園。7月14日の県和歌山との和歌山大会初戦、そして“日本一”を掲げる最後の夏に向け、最終の仕上げにかかる。