オリックス・宮城 5回0封8勝目!両リーグトップタイ「野手、リリーフの方に感謝」
「オリックス10-0西武」(27日、京セラドーム大阪)
19歳のオリックス・宮城がついにハーラートップに立った。5回無失点で両リーグトップタイとなる8勝目を挙げ、同僚・山本、楽天・早川を抜いた。
「勝ちたいけど内容が1番大事だと思っている。もっといい勝ち方があると思う。野手の方々、リリーフの方々に感謝しています」
チームは首位を守ったが、満足はしていない。5回で98球を要したため降板となった。初回に栗山、三回は源田に死球。制球に狂いが生じ、生命線の内角を突けなくなった。
「少し弱気になった。インコースを嫌って投げてました。外一辺倒になるととても苦しい場面が多かった。球数も増えた。インサイドがあらためて大事だと気づきました」
心優しき青年だ。父の日に父・亨さんに欲しい物を尋ねたところ「何もいらない。健康でいてくれたら十分だ」と言われた。それならばと代わりに丸坊主がファンの人気を呼び、この日から発売された『神様仏様宮城様』グッズを贈った。
ただ、プロではその優しさがスキになる。中嶋監督は「プロですから、これからは弱気になるのもなくしていかないといけない」と厳しく指摘した。
それでも、11連勝のあと、連敗していたチームを救ったのも宮城。8勝1敗。チームの貯金と同じ7つの勝ち越しを生み出した左腕。この経験でもっと大きくなるはずだ。