侍・稲葉監督 初出場・ドミニカ共和国打線を警戒「ブンブン振る」五輪出場国を分析
野球の東京五輪最終予選最終日は26日、メキシコ中部のプエブラ州で決勝が行われ、ドミニカ共和国がベネズエラを8-5で下して五輪出場の最後の1枠を勝ち取った。既に開催国の日本の他に米国、韓国、メキシコ、イスラエルが出場を決めており、東京五輪に出場する全6チームが出そろった。現在の世界ランキングは大きく変わらないとみられ、日本は1次リーグでメキシコ、ドミニカ共和国とA組に入りそうだ。
稲葉監督はドミニカ共和国が出場を決めた最終予選の決勝を早朝にテレビで観戦。米大リーグ、ヤンキースなどで活躍したカブレラら元大リーガーがいる打線に「活発。非常に粘りもあるし、強いな」と印象を話した。メキシコとは2019年秋の国際大会「プレミア12」で対戦し、3-1と競り勝ったが「ブンブンと振り回してくる」と長打力を警戒した。
悲願の金メダルに向けて最大の壁は韓国だろう。過去、国際大会で何度も熱戦を繰り広げた宿敵。08年の北京五輪では準決勝で敗れている。今回のメンバーは世代交代が進み、元中日の李鍾範氏を父に持ち、俊足巧打の李政厚がキーマン。新顔が目立つ投手陣を「プレミア12」に出場した梁義智、北京五輪経験者の姜珉鎬の両ベテラン捕手が引っ張る。
米国も個々の力は十分。大リーグ通算287本塁打のケンプらベテランと、マイナーの若手有望選手で米大陸予選を勝ち上がった。イスラエルはメジャー通算1999安打のキンズラーら、ユダヤ系米国人が主力を担う可能性が高い。