巨人・山口、一球に泣いた ノーノーあと5人で野間に被弾 阪神と3差
「巨人0-1広島」(30日、東京ドーム)
息詰まる投手戦の結末は、残酷だった。巨人・山口が1球に泣き、2018年7月27日の中日戦以来となる自身2度目のノーヒットノーラン達成は幻に終わった。チームの連勝も8でストップ。まさに天国から地獄…。原監督は「非常に球の走りも良かったしね。いいピッチングしたけど、まあ野球の難しさというところでしょうな」と語った。
八回1死。快挙まであと5人。野間に対して1ボール2ストライクと追い込んだが、甘く入った直球を痛打され、右翼席に運ばれた。球場は静まり返り、右腕は唇をかんで悔しがった。
「まさか追い込まれて、あそこまで強い打球をイメージしてなかった。ボールでも、いいみたいに投げられれば良かった」と山口。2年ぶりに巨人復帰後、本拠地初登板で快投を演じた。結果的には8回を1安打、10奪三振1失点で1敗目。「1点でも、やっぱり負けは負けなんでね」と反省も忘れなかった。
打線は広島投手陣に痛恨の完封負けを喫した。九里には八回途中まで封じ込められた。指揮官は「気迫のある、いいピッチングをされたというところでしょうな」と脱帽。「0点だからね。何とか打線がというところは、あるけれど」とした上で、再び「まあまあ、野球の難しさですね」と話した。
連勝は止まったものの6月は12勝7敗3分け。「まだ後ろを振り返ることは必要はないと思います」。首位阪神とは3ゲーム差。仕切り直しを図って前に進み、虎を追う。