日本ハム・2年目立野、マー君に投げ勝ちプロ初星「この初勝利は特別です」
「楽天0-3日本ハム」(30日、楽天生命パーク宮城)
日本ハムの2年目・立野が“マー君”との投げ合いを制し、プロ初勝利を挙げた。「相手が田中(将)投手ということで、この初勝利は特別です」。堂々の5回無失点。手にしたウイニングボールを、右腕は誇らしげに見つめた。
「意識しないようしたけど、どうしても意識した」と緊張から初回は制球が乱れ3四球。2死満塁としたが、黒川を初球で中飛に仕留めピンチを回避。三回まで毎回得点圏に走者を許したが、徐々にいつものひょうひょうとした姿がマウンドに戻った。
自身を「隠し球」と称してきた。19年度ドラフト2位で入団。即戦力として期待されたが1年目の昨季は1軍登板がなく、5人いる同期の投手でデビューが最後だった。
昨秋にはYouTubeで見た野球動画を投球の参考にしたが、裏目となり左脇腹を痛め、1カ月間投球できなかったことも。「去年はうまくいかないことが多くてファームのコーチはじめ色んな人に支えられた。これで恩返しができたと思う」。“隠し球”がようやく表舞台に出てきた。