東海大相模・門馬監督、今夏限りでの退任表明「相模にすべてを懸けてきた」
今春センバツで最多タイとなる3度目の優勝を果たした東海大相模・門馬敬治監督が1日、相模原市内の同校で今夏限りでの退任を表明した。健康面に不安を抱えているため。後任は「学園に任している」と話すにとどめた。
高校球界屈指の名将が絶頂期でユニホームを脱ぐ。「自分と向かい合って決断をいたしました」と門馬監督。この春に次男・功外野手(3年)と親子鷹で全国制覇したばかりの中、母校での采配に区切りを打つ決断を下した。
センバツ直後から身を引くかどうか、葛藤してきた。「サガミにすべてを懸けてきた。即決はできなかった。その中で出した答えです」。次男を含めたナインには先月30日の練習後にミーティングで伝えたという。1999年の監督就任から支え続けてくれた妻・七美枝さんや長男で東海大内野手の大さん、長女の花さんら家族には一足先に思いを打ち明けた。
これまで甲子園春夏通算12度出場し、春3度、夏1度の優勝を成し遂げ、30勝7敗と驚異的な数字を残してきた。激戦区・神奈川でも昨夏の独自大会を含め、今春まで6季連続で頂点に立つなど県内の公式戦で41連勝中。「まだまだ強くなると思う。これがピークじゃない」。史上9度目となる甲子園春夏連覇を達成し、有終の美を飾ってみせる。