日本ハム・ドラ1伊藤 7回1失点6勝目 06年八木以来、球団15年ぶり新人5連勝
「楽天1-2日本ハム」(1日、楽天生命パーク宮城)
初対戦だろうと悪天候だろうと、問題にしなかった。日本ハム先発のドラフト1位・伊藤(苫小牧駒大)は7回1失点でチームトップタイの6勝目。球団では06年の八木以来15年ぶりとなる、新人での5連勝を見事に飾った。
完璧な適応力だった。初の仙台。試合前にはマウンドを入念に確認して予習を済ませたが、開始から雨が降りしきった。そのせいもあり初回は制球に苦慮。1死から満塁のピンチを作ると、岡島の左犠飛で失点した。
並みの新人なら崩れてもいい場面だが、きっちり立て直した。「切り替えがよかった」とクイックのタイミングや投球フォームを微調整。スライダーについては「曲げを大きくしたり小さくしたり、遅くしたり早くしたり、腕も上げたり、下げたりで厳密には6種類ぐらい」を巧みに使い分けた。二回以降は楽天打線を1安打に封じ込んだ。
ただ、本人にとってはこれでも大きな満足感はない。「7回までしか投げられなかったのは反省点。もっとイニングを伸ばせるよう努力したい」と貪欲に次の勝利を見据えた。