西武・平良 球児超え日本新!ピンチも動じず39戦連続無失点「全ての人に感謝」
「ソフトバンク0-1西武」(1日、ペイペイドーム)
ピンチを招いても得点を許さない。歴史を塗り替えた。西武・平良は手渡された日本新記録のプレートを誇らしげに掲げた。「達成できて本当にうれしいです」。06年に阪神・藤川球児が樹立したプロ野球記録を更新する、39試合連続無失点を達成した。
「あまり緊張しないタイプ」という強心臓の持ち主だ。1点リードの九回。1死から柳田に左前に運ばれ、続く中村晃にも左翼の前へぽとりと落ちる当たり。一走・佐藤直は三塁へ滑り込む。タイミングはセーフだったが、勢い余ってベースを離れタッチアウトに。最後は栗原を落ち着いて左邪飛に仕留め、リードを守り抜いた。
「(走者を出しても)動じることはなかった。コントロールミスしなければもっといい結果になったかな」と平良。最速160キロの直球を武器に無失点を続け、東京五輪のメンバーにも内定した。
この日は、日本代表の稲葉監督が視察に訪れ試合前に言葉を交わした。そこでの第一声では「僕、先発ありますか?」と冗談で和ませた。稲葉監督は「これだけの記録が出るということは、それだけのピッチャーということで間違いない」と信頼。平良の存在は日本の大きな武器だ。
記録を塗り替えた要因を問われると「運です」と笑いを誘い、最後は「応援してくれた全ての人に感謝したいです」と締めた。ドラフト4位入団から4年目。日本を代表する投手となった右腕に、敵地のファンからも拍手が注がれた。