東海大相模・門馬監督が今季限りで退任 後任に同校OB元巨人捕手・原俊介氏が有力
今春センバツで最多タイとなる3度目の優勝を果たした東海大相模・門馬敬治監督(51)が1日、相模原市内の同校で今夏限りでの退任を表明した。健康面に不安を抱えているため。後任は「学園に任している」と話すにとどめたが、同校OBで元巨人捕手の原俊介氏(43)=現東海大静岡翔洋監督=が有力視されている。
高校球界屈指の名将が、絶頂期でユニホームを脱ぐ決断を下した。「自分と向かい合って決断をいたしました」と門馬監督。この春に次男・功外野手(3年)と親子鷹で全国制覇した中、母校での采配に区切りを打つ。
センバツ直後から葛藤を抱えていた。「サガミにすべてを懸けてきた。即決はできなかった。その中で出した答えです」。ナインには6月30日の練習後にミーティングで伝えたという。現チームのスローガン“つながる”を意識し、「一体感を持っていこう」と今夏の神奈川大会開幕前にあえて言葉にした。
昨夏の独自大会を含め、今春の神奈川大会まで6季連続で頂点に立つなど、県内の公式戦では41連勝と無敵を誇る。「まだまだ強くなると思う。これがピークじゃない」。頼もしい教え子とともに史上9度目となる甲子園春夏連覇を達成し、有終の美を飾ってみせる。