三菱倉敷・広畑に12球団70人熱視線 八回途中3失点敗退も虎スカウト「上位候補」
「社会人野球日本選手権・1回戦、日本新薬3-1三菱自動車倉敷オーシャンズ」(2日、ほっともっとフィールド神戸)
1回戦3試合が行われ日本生命(大阪)、日本新薬(京都)、セガサミー(東京)が2回戦へ進出した。今秋ドラフト上位候補で、最速154キロ右腕の三菱自動車倉敷オーシャンズ・広畑敦也投手(23)は、日本新薬戦に先発して7回2/3を3失点で初戦敗退となった。それでもDeNAのスピードガンで151キロを計測。10人で視察した阪神など12球団の前でアピールした。
雨が降りしきる中でも、広畑はポテンシャルの高さを見せつけた。序盤は四球を与えるなど本調子ではなかったが、キレのある速球とカットボール、スプリットなどの変化球を駆使して六回までは無失点だった。
しかし、同点の八回2死一、二塁で、詰まらせた打球が不運にも中前へポトリ。勝ち越し2点二塁打となり、「粘るところで粘りきれなかった」。八回途中で降板となった。
それでも、集まった12球団、約70人のスカウトらの評価は変わらなかった。10人体制で視察した阪神の山本スカウトは「足場が悪い中でもきっちりコントロールできていたし、これだけ投げられたら上位候補に変わりない」と評価。巨人・水野スカウト部参与も「先発、リリーフどちらでもいけるタイプ」と太鼓判を押した。
「詰めが甘いところを修正すれば、秋は勝てる投手になれる」と切り替えた広畑。夢をかなえるために、上位候補らしい結果を追い求めていく。