オリックス・山崎颯 プロ初先発で快投5回0封 強力投手陣にもう一枚!
「オリックス1-1楽天」(8日、京セラドーム大阪)
高卒5年目のオリックス・山崎颯がプロ初先発で5回3安打無失点の好投。リリーフが打たれて初勝利はならなかったが、可能性を感じさせる投球となった。
未完の大器がようやくベールを脱いだ。190センチの長身から投げおろすMAX154キロの速球に落差の大きいカーブ、フォーク。堂々とした81球だった。
敦賀気比から16年度ドラフト6位で、山本と同期入団。当時、高山投手コーチが「末恐ろしい。エースになれる素材」と評価した逸材だ。だが、19年5月8日のウエスタン・ソフトバンク戦で右肘を痛めて降板。内側側副じん帯再建術を受け、育成選手も経験しての遅咲きの先発デビューとなった。
「初先発で5イニングを無失点に抑えられたことは自信にはなります。バックの守備に助けてもらったおかげだと思います」
ケガをした当時2軍監督だった中嶋監督は「まさか目の前でこんなことが起きるとは、と思うようなことだった。ここまで投げてくれるようになった。本当にうれしい。いい戦力だと思います」と感慨深げ。強力先発陣に新たな1枚が加わった。