日本ハム・ドラ1伊藤 球団34年ぶり新人6連勝!7回0封チームトップ7勝目
「ロッテ1-6日本ハム」(9日、ZOZOマリンスタジアム)
23歳の若き侍に、貫禄さえ漂った。日本ハムは先発したドラフト1位・伊藤(苫小牧駒大)は7回無失点。球団では87年の西崎幸広以来、34年ぶりとなる新人6連勝を飾り、チームトップの7勝目を挙げた。
「打たれたらなんか言われるかなっていうのは正直ありました。でも、自分の投球をしっかりやりきろうと思いました」
5日に巨人・菅野の代役として、野球日本代表「侍ジャパン」に追加招集されてから初の登板。多少意識したというが、いつも通り涼しい顔で相手打線を圧倒した。150キロ超えの直球に宝刀のスライダーなど変化球を操り、許した安打は初回の藤原の内野安打のみ。1次リーグで日本と同じA組に入ったメキシコ代表・レアードには3打席対戦して無安打に封じ込んだ。
日の丸を背負う右腕の姿に栗山監督も「本当に素晴らしい投球だった」と脱帽。世界との戦いに向け伊藤は、「プロ野球界を代表して戦う自覚と責任を持ちながら、原点の『ひたむきに』を念頭に頑張りたい」と大きく腕まくりした。