稲葉監督が星野氏墓参り 魂継承誓う 無観客も「やらせていただくだけでありがたい」
東京五輪に出場する野球日本代表「侍ジャパン」の稲葉篤紀監督(48)が10日、名古屋市内で星野仙一さん(享年70)の墓参りを行った。その後、星野さんの供養碑がある愛知・あま市内の瑞円寺を訪れて必勝祈願。08年の北京五輪をともに戦った“闘将”へ、星野魂継承での悲願の金メダル獲得を誓った。
「夢」と刻まれた供養碑の前で手を合わせ稲葉監督は「本当に見守っていてくださいと。試合中に私の直感力に星野監督の勝負勘が入ってくれたらありがたい」と話した。
東京五輪での戦いへ向けて「熱い気持ちは常に持っていなければいけないと思っている。星野監督は失敗した選手を成長するために使うということもやっていた。星野監督がやってきたことを継承できれば」と星野さんの流儀を継承しながら、金メダルを目指すことを誓っていた。
また、東京五輪の野球競技が無観客での開催となったことには「野球をやらせていただくだけでありがたいと感じている。テレビの前で応援してくれる方はたくさんいる。全力で、しっかりとやりたい」とした上で、「(無観客は)私が慣れていない。やっぱり雰囲気は違うと思うので、集中してやっていきたい」と話していた。