オリックス粘って攻略狙うも1得点惜敗 杉本には監督「前の悪かった時ほどじゃない」
「ソフトバンク3-1オリックス」(10日、ペイペイドーム)
チャンスはあった。オリックス・中嶋監督も「よく投げさせた」と振り返ったように、好投手・マルティネスに対して初回は福田、宗が2人で9球、ファウルを打って球数を投げさせた。
四回には伏見が7連続、大城が5連続ファウル。マルティネスに5回で105球と、粘りまくって苦しめた。
ただ、三回に1点を先制してなお2死一、二塁というチャンスで4番・杉本が凡退。直後に、柳田の逆転2ランが出ていただけに、流れとしては、三回はたたみかけておきたかった。
杉本はこれも含め、4日、西武戦最終打席の二塁打を最後に5試合、20打席(19打数)無安打が続いている。
敗戦にあってはどうしても4番のブレーキが目立ってしまう。中嶋監督も「調子の上がってないところに(チャンスが回ってくる)」と認めつつも、それでも信頼は揺るがない。
「じゃあ(代わりの4番は)誰?というのもある。前の悪かった時ほどじゃない」と、杉本の復調気配を感じ取ってもいる。
11日のソフトバンク戦で引き分け以上なら、首位ターンが確定する。いい位置で戦えているだけに、多少の不調は待つ余裕もある。この日の敗戦を引きずることは、なさそうだ。