プロ注目の高梁日新・川口、初戦で涙 打席中に雷雨中断、再開後凡退「打とうとしすぎて」
「高校野球岡山大会・1回戦、津山工5-4高梁日新」(13日、倉敷マスカットスタジアム)
プロ注目の遊撃手・川口真宙内野手(3年)を擁する高梁日新が、初戦で姿を消した。NPB6球団7人のスカウトが視察に訪れる中、川口は3打数1安打1打点で最後の夏を終えた。
1点差の八回、先頭が四球で出塁し、打席には川口。初球がストライクになったところで雷鳴が鳴り響いた。雨も強まり約1時間の中断後に、再び打席へ。「打とう打とうとしすぎて待ちきれなかった」と振り返った打球は、高く舞い上がり遊撃手のグラブに収まった。あと1点が届かず敗戦。試合後は「自分たちのやるべきことができなかった」と、赤く腫らした目で言葉を絞り出した。
昨秋の県大会でマスカットスタジアムのバックスクリーン横への一発を放つなどパンチ力は十分。視察したヤクルトの橿渕聡編成部スカウトグループデスクは「完成度は高くないかもしれないが、秘めている力はある選手」と将来性に言及した。今後は周囲と相談した上で決めるというが、川口本人はプロ志望届提出の意思を示した。