オリックス・ドラ3来田 担当・乾スカウト大喜び「心配は無用でしたね」
「日本ハム0-5オリックス」(13日、釧路ウインドヒルひがし北海道スタジアム)
ルーキーの一打に北の大地が揺れた。オリックスのドラフト3位・来田(明石商)はプロ初打席の初球、池田の141キロ内角シュートを右中間スタンドに運ぶ本塁打にした。
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来田を担当したオリックス・乾絵美スカウト(37)は、移動中の車を止めて活躍をチェックしたという。「気になって止めて見ちゃいました。本当にすごい子というか…こちらの心配は無用でしたね!」と大喜びだった。
来田とはオリックスジュニアのコーチ時代に出会った。当時小6だった来田の試合を視察。小学生ながら打席での圧倒的なオーラを放つ姿にほれ込んで、オリックスジュニアに推薦したとという。
自身が球界初の女性スカウトとなった1年目には、来田の担当となった。大舞台での勝負強さはもちろん、日々の練習でも一切手を抜かない姿や、ひたすらにバットを振り続ける姿が印象に残っているという。「『来田涼斗』という憧れられる選手になってくれる」。球団に猛プッシュして獲得した選手だけに、球史に名を刻むデビューに声がはずんだ。