生光学園がコールド発進 徳島県初の私立校甲子園出場なるか
「高校野球徳島大会・1回戦、生光学園10-2小松島」(17日、オロナミンC球場)
全国47都道府県で唯一私立校の甲子園出場がない徳島県で、初の快挙を目指す生光学園が6回コールド勝ちで初戦を快勝した。
殊勲打は1年生で3番に座った安芸健太内野手だ。初回に先制点を挙げるも、すぐさま逆転を許す。漂いかけた嫌な空気を安芸の一打が吹き飛ばした。
二回、押し出しで同点に追いつき、なおも二死満塁の絶好機。「狙っていた」という初球をはじき返し、左前へ勝ち越しの2点適時打。1年生の快打に後続も続き、この回一挙に6点を奪って試合を決めた。
春の県大会は優勝した鳴門に3回戦で敗戦。打撃面での課題を主将の吉田隆希内野手(3年)は「秋も春も打てなかったが、打撃練習の成果が出てきていると思う」と胸を張る。幸島博之監督(40)は「安芸が3番に入ってくれて、選球眼も足も長打もある吉田を1番で使える。これで打線に厚みが出た」と、春から変化した打線への手応えを語る。
次戦は20日に名西と対戦する。「先輩たちをホームに帰せるように、自分がしっかり打ちたい」と安芸。聖地へ向けて勝利だけを見据える。