天理コールド発進もプロ注目・達は乱調4回3失点 自ら降板し「0点です」
「高校野球奈良大会・3回戦、天理15-3大和広陵」(19日、佐藤薬品スタジアム)
今春のセンバツで4強入りした天理が、大和広陵を14安打15得点の猛打で圧倒し、六回コールドで準々決勝進出を決めた。
今秋ドラフト上位候補の193センチ右腕・達孝太投手(3年)が今夏初先発し、4回3失点。「やっぱり夏の大会というのもあって、練習試合とかで思ってたのと全く違った。自分をうまくコントロールできなかった」と力みからボール球が先行し、6安打4四死球と制球に苦しんだ。それでも、直球は144キロをマークした。
四回に「本来なら悪いなりに投げながら修正していくんですが、今日は投げ続けてもいい感覚に戻らないと思った」と自身の判断でマウンドを降りたが、集まった日米11球団の評価は変わらず。阪神・山本スカウトは「初戦はいい選手でもこういうことがある。だからといって評価が下がることはない。達には将来性の伸びしろに魅力を感じている」とコメントした。
試合後、「0点です」と投球を振り返った右腕。だが「この暑さの中でバテずに投げられると分かったのはよかった」と体力面での手応えはつかんだ様子だった。春夏連続で甲子園に出場するために、ここから状態を上げていく。