帝京五の189センチ右腕・田中怜利ハモンドが三回途中降板 指揮官は「全然ダメ」
「高校野球愛媛大会・2回戦、帝京五6-0新居浜工」(19日、西条市ひうち球場)
189センチ右腕・田中怜利ハモンド投手(3年)を擁する帝京五が勝利し16強に駒を進めた。
7球団のスカウトが視察に訪れる中で先発マウンドに立った田中。だが、初回に2死を取ったところで、右足の親指付け根付近の皮が大きくめくれてしまったという。痛みを抱えながらも、三回2死までで6つの三振を奪った。しかしこの回2つ目の四球を出したところで降板。2回2/3を1安打無失点と不本意な結果となった。
直球の自己最速は夏前に145キロまで達した。しかし大会直前にフォームを崩し、この日の最速も130キロにとどまるなど、調子は上がってこない。「前日のブルペンで状態は良かったが、そのまま試合に入れなくて悔しい」と唇をかんだ。
元ロッテの小林昭則監督(53)は「元々悪いうえに、(負傷した)右足ばかりが気になって。全然ダメですね」と、厳しい表情で話した。
試合は3番・小嶋建吾外野手(3年)が初回に右翼へ先制&決勝のツーラン。直前にも右翼ポール付近へ大ファウルを放っての打ち直しの一発に「しっかり引きつけて打てました」と、笑顔を見せた。次戦は22日に宇和島東と対戦。エースの調子が上がらずとも、全員野球で甲子園を目指す。