「あまりにも辛い-」届いた主将の悲痛な声 米子松蔭出場OKに「精いっぱい戦います」

 鳥取県高校野球連盟は19日、どらドラパーク米子市民球場で会見し、学校関係者1人が新型コロナウイルスに感染し、夏の高校野球鳥取県大会への出場を辞退した米子松蔭の問題について「不戦敗を取り消す」と発表した。境との2回戦は米子松蔭の学校が再開となる21日に行われる。

 決定を受けて塩塚尚人監督が西村虎之助主将に電話で報告。「ご尽力していただいた皆様に感謝の気持ちを持って、恩返しするつもりで精いっぱい戦いなさい」と伝えたところ「精いっぱい戦います」という声が帰ってきたという。

 米子松蔭では2回戦前日の16日深夜に学校関係者1人の感染が判明。野球部員、野球部関係者らとの接触はなく、独自の抗原検査でも陰性を確認したが、感染者や濃厚接触者でないことを公的に証明する時間がなく、17日朝に辞退が決まり不戦敗となった。18日に主催者の県高野連に対し、大会復帰を求める嘆願書を提出した。

 米子松蔭の西村虎之助主将は18日にツイッターを更新。「僕たちは夏の大会に向けて、甲子園目指して、必死に練習してきました。部員から陽性者は出ていません。校長先生含め学校は最後の最後まで出場できる道を探してくれました。試合もできずに、このまま終わってしまうのは、あまりにも辛いです。何とか出場する道を模索していただけませんか?」と悲痛な声を上げていた。

 さらに「保健所が開くのは8:30でしたが、当日のメンバー交換時間は8:10でした。こういうケースの場合に、対応できるような開催要項ではありませんでした。これは主催者側の不手際だと思います。しかしながら、試合開始時間の変更や日程変更の要請は一切受け入れて頂けませんでした。」と状況を説明していた。

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