楽天・マー君 北京の借り東京で返す!14年越し雪辱へ侍最年長の覚悟
「侍ジャパン強化合宿」(19日、楽天生命パーク宮城)
東京五輪に出場する野球日本代表「侍ジャパン」が19日、楽天生命パーク宮城で合宿をスタートさせた。
またとない雪辱の機会を前になりふり構ってはいられない。8年ぶりに代表チーム合流を果たした楽天・田中将が、「荷物運びでもチームのために何かできることがあれば何でもしたいと思う」と決意を述べた。目標は「やはり金メダル」。五輪の借りを五輪で返す挑戦が始まった。
「デザインも変わったので初めて着た気持ちですね~」と、久しぶりの日の丸ユニホームの感想を問われ、おどけていた田中将の表情が一変した。「ただ、思い出作りに来ているわけではない。たくさん選手がいる中で選ばれた代表なので、それに恥じぬように」。国を背負う覚悟を、落ち着き払った中でも、力強くにじませた。
14年越しのリベンジの舞台だ。「北京オリンピックを経験して、やはりメダルを取れなかった悔しさしかない」。2008年当時はチーム最年少の19歳。「時の流れを感じるし、(日の丸の)重みは正直今の方が…。求められているものは全然違うと思っています」と今ではチーム最年長の32歳は自覚する。
16日と17日の球宴は新型コロナウイルスワクチン接種による副反応とみられる症状で欠場したが、この日はキャッチボールなどの通常メニューを消化。「大丈夫です。元気です!」。万全調整で決戦に向けて、牙を研ぐ。