千葉大会決勝 専大松戸が史上初タイブレークで劇的勝利 1番吉岡がサヨナラ満塁弾

 サヨナラ満塁弾を放った専大松戸・吉岡(撮影・中田匡峻)
 サヨナラ満塁弾を放った専大松戸・吉岡(撮影・中田匡峻)
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 「高校野球千葉大会・決勝、専大松戸10-6木更津総合」(21日、ZOZOマリンスタジアム)

 夏の地方大会決勝で史上初のタイブレークが行われ、専大松戸が劇的な勝利を飾り、夏の甲子園出場を決めた。

 タイブレークは無死一、二塁から開始され、延長十三回裏、専大松戸は9番・深沢鳳介(3年)のバントが内野安打で無死満塁。打席には1番の吉岡道泰外野手(3年)。カウント2-1から4球目を完璧に捉えた。打球は右翼席へサヨナラ満塁本塁打。右手を挙げながら一塁を回る吉岡の後ろで、ナインが総出で喜びを爆発させベンチから飛び出した。

 両手で顔を押さえながら生還を目前とする吉岡を、ナインは笑顔で出迎えた。整列後には「無意識でした。みんなで一丸となって甲子園に行きたかった」とスタンドに向け、何度も拳を突き上げた。

 試合後、専大松戸・持丸修一監督は「子供たちがいい思い出を作って、いい人生を作ってくれると信じていました。本当に素晴らしい野球だった。僕の方から(選手に)ありがとうと言いたい」と選手たちをたたえた。

 夏の甲子園は2015年以来6年ぶり2度目。春の甲子園での敗退を糧に練習に励んだ専大松戸ナイン。石井主将は「1勝ではなく、優勝を」と気合十分だった。

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