市和歌山がコールドで4強 小園を5球団が視察 巨人スカウト「将来性を感じる」

 2回、打球を処理する市立和歌山・小園(撮影・石湯恒介)
 初回を無失点で切り抜けた市立和歌山・小園(撮影・石湯恒介)
 初回、力投する小園(撮影・石湯恒介)
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 「高校野球和歌山大会・準々決勝、市和歌山11-0耐久」(23日、紀三井寺公園野球場)

 市和歌山が猛打で耐久を圧倒し、3試合連続コールド勝ちで準決勝進出を決めた。

 5球団9人のスカウトが視察する中、今秋ドラフト上位候補の最速152キロ右腕・小園健太投手(3年)が先発し、4回を4安打無失点。「ここから決勝まで中1日になるので、今日は思い切り投げるというよりはコントロール重視で球数を減らすということを意識した」と、この日の最速は初回の先頭に投じた147キロにとどまったが、打たせて取る省エネ投球で淡々とアウトを奪った。

 視察したヤクルト・小川GMは「高校生の中では非常に完成度が高い。今日は制球重視で相手を見ながら投げていた」と評価。巨人・武田チーフスカウトも「指先の感覚が非常によくて投球センスがある。センバツ以来でしたけど、将来性を感じる投手ですね」と称賛した。

 打っては、小園の相棒で同じくドラフト候補の松川虎生捕手(3年)が3打数3安打1打点で打線をけん引。初回には素早い送球で二盗阻止するなど、攻守でエースを支えた。「ここまで6年バッテリー組んできたので、一番長く一緒に野球ができるようにしたい」と松川。まずはあと2つ、和歌山で勝ちを積み重ねていく。

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