侍マー君 2回2/3を1安打無失点も「不満」 8年ぶりJAPANユニホームで登板
「巨人0-5侍ジャパン」(25日、楽天生命パーク宮城)
東京五輪の野球日本代表「侍ジャパン」は25日、楽天生命パーク宮城で巨人との強化試合に臨み、五輪本戦前最後の実戦を快勝で締めた。決勝トーナメント初戦に先発予定の楽天・田中将大投手(32)は2回2/3を無失点に抑え、最高の形で最終合宿を締めくくった。
ほぼ完璧と言える投球にも田中将はやや不満顔だった。「打者に捉えられていたのでイマイチ」。自身の現状を把握できたことには「自分のやりたいことができた」とうなずいたが、内容には納得しなかった。
初回は三者凡退の立ち上がり。許した安打は二回の中島の右前打一本だけだったが「今日は結果を主に置いて投げたわけではない。不満ですね」と淡々と語った。
それでも確認事項はしっかりと本戦前に片づけた。登板前、テーマに掲げていた捕手とのコミュニケーションに関しては「組み立てだったり、そういう会話はできた」。捕手・梅野のサインに首を振ったのは一度だけ。初回にはジェスチャーでゾーンの高低を確認し合う姿もあった。
2013年のWBC以来、8年ぶりにJAPANのユニホームを着て、マウンドに上がった右腕。本拠地・仙台のファンに日の丸を背負った勇姿を見せ、本戦へと向かう。