前橋育英 延長熱戦制した!2年・岡田が十二回勝ち越し2ラン「変化球狙っていた」
「高校野球群馬大会・決勝、健大高崎1-6前橋育英」(27日、上毛新聞敷島球場)
前橋育英が健大高崎との延長12回に及ぶ熱戦を制し、5大会連続6度目の優勝を飾った。
試合を決めたのは2年生のバットだった。同点で迎えた延長十二回無死二塁から3番・岡田啓吾内野手(2年)が右翼席に値千金の勝ち越し2ラン。「変化球が多いと前の回から聞いていたので狙っていた」と笑顔で振り返った。
主将は意地を見せ、試合を振り出しに戻した。1点ビハインドの八回1死一、二塁から4番・皆川岳飛外野手(3年)が左前に同点適時打を放った。
苦しんだ1年だった。新チーム発足後「主将として、自分が打ってチームを勝たせようと思っていたが、結果が出ず、ケガもあった」と苦悩の日々を語った。それでも「ケガの時に視野が広がってチームを見られるようになった」とピンチをチャンスに変えた。
「最後にキャプテンらしい姿を見せられたかな」と表情を緩めた皆川。甲子園でもチームを引っ張り、全国制覇を成し遂げる。