夏の甲子園 開催費用のためクラファン 日本高野連財政悪化で「心苦しいですが」
日本高野連は28日、全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)の開催費用の一部を集めるため、都道府県高野連の運営を支援するために、クラウドファンディングを実施することを承認、発表した。
今夏の103回大会は実施するものの、一般向けの入場券販売はしないと決定。財源の入場料収入が見込めない一方で、PCR検査をはじめとする感染症対策の費用により高校野球の運営費が「極めて厳しい状況に陥っております」とした。
過去の大会からの剰余金は、全国軟式野球選手権の運営や、指導者・審判員の講習会などにあてていることも踏まえ、クラウドファンディングを通じた支援を呼びかけている。
クラウドファンディングサイト「A-port」の日本高野連のページから、申し込める。寄付型での実施となっている。
八田英二会長は「未だ続く新型コロナウイルス感染拡大の影響で、誠に残念ではありますが、今大会は一般の方の入場をお断りすることにしました。このことにより、収入が大きく減少して、日本高等学校野球連盟の財政も大きく悪化します。大変心ぐるしいですが、高校球児の夢の実現を果たすために、どうか皆様のお力をお貸しください。何卒よろしくお願いいたします」と呼びかけている。