今秋ドラ1位候補の高知・森木が涙 一度も甲子園立てず「終わってしまったのか」

 「高校野球高知大会・決勝、明徳義塾5-3高知」(28日、春野総合運動公園野球場)

 また1人、今秋ドラフト1位候補が消えた。最速154キロの高知・森木大智投手(3年)の夏は、涙とともに終わった。

 2点を追う九回2死一塁。ヒット性の当たりに、森木はネクストバッターズサークルから飛び出した。だが、中堅手が捕球すると、膝から崩れ落ち、突っ伏し、大粒の涙を流した。「終わってしまったのか」。一度も甲子園に出場できないまま高校野球生活は幕を閉じ、さまざまな感情があふれた。

 限界だった。八回に同点とした直後の九回。先頭打者へ死球を与え、ワンボール後に連続暴投。「右手がいうことを聞かなかった」。無死三塁で投手交代が告げられた。8回0/3を4安打10三振3失点。試合後は明徳義塾のエース・代木大和投手(3年)と泣きながら抱き合い「甲子園で優勝してくれ」と、ライバルへ思いを託した。

 決勝は阪神を含む10球団23人のスカウトが視察。市和歌山・小園、天理・達らと同様に甲子園出場を逃したが、中日の米村チーフスカウトは「評価は下がらない」と断言。楽天の後関スカウト部長も「(1位の)12人に入ってくる」と変わらぬ評価を与えた。

 森木は「ドラフト1位でプロにいきたい。結果を残していくことが仲間への恩返しになる」と目を赤くしてプロ志望を明言。悔しさを胸に、次なるステージへの挑戦を始める。

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