東海大菅生「千田劇場」投打で聖地導いた!V3ラン&MAX141キロ3人斬り

 「高校野球西東京大会・決勝、東海大菅生8-3国学院久我山」(2日、東京ドーム)

 東・西東京大会の決勝が行われ、西東京大会は東海大菅生が4年ぶり4度目の優勝を果たした。千田光一郎外野手(3年)が四回に勝ち越し3ランを放つなど13安打8得点と圧倒。東東京大会は二松学舎大付が3年ぶり4度目の夏切符。今秋ドラフト候補・秋山正雲投手(3年)が3安打1失点完投で聖地へと導いた。これで代表49校が決定。3日にオンラインでの組み合わせ抽選会が行われる。

 「千田劇場でした!」。若林弘泰監督(55)は試合直後のインタビューで笑みを浮かべながら声を張った。千田が打っては決勝3ラン。投げては最終回に登板してゼロに抑える投打の活躍でチームを今春センバツに続く聖地へ導いた。

 “打”で輝きを放ったのは同点の四回だった。1死一、三塁から甘く入った変化球を完璧に捉え、右手を突き上げた。打球は左翼ポール際上段に飛び込む勝ち越しの3ラン。「いいポイントで打てた。感触はよかったです」と笑顔で振り返った。

 投手として試合を締めくくった。九回、マウンドに上がった千田の表情には余裕があった。「投げると言われた時は緊張していたんですけど、上がる時は楽しみでした」。自己最速の141キロをマークするなど3人で抑え、マウンド上で両手を突き上げて喜びを爆発させた。

 身体能力は抜群だ。幼い頃からテニスや水泳などスポーツに打ち込んだ。中学時代には陸上部に所属。100メートル走で石川・野々市市を制した。県大会はシニアチームに所属していた野球を優先して辞退したが、自慢の快足を鍛え上げてきた。

 春のセンバツでは8強に進出したが、準々決勝で中京大中京に2安打完封負け。「恥ずかしい試合をした」と悔しさが残った。「甲子園に忘れ物を取りに行こう」と挑んだ夏。まずはその切符をつかんだ。「目標は日本一。甲子園でも今日のような活躍をしたい」と意気込んだ千田。投打でチームを引っ張り、全国制覇を成し遂げる。

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