愛媛・新田が調整 「最高の一日」1日順延を前向きに
第101回全国高校野球選手権は台風9号の影響で開幕が10日に順延された。
初日の第2試合で静岡と対戦する新田は9日、甲子園室内練習場で約2時間調整。オンライン会見に応じた岡田茂雄監督(45)は「監督よりも選手がリラックスしていた」と、チーム状態への手応えを語った。練習後のミーティングでは「甲子園に慣れ、甲子園と一体化して力を発揮しよう、と話をした」といい、「新田にとって最高の一日だった」と、試合が順延されたことを前向きに捉えた。
春のセンバツでは初出場の90年に準優勝し「ミラクル新田」として名をはせたが、夏は初出場。夏の甲子園初勝利へのカギを握るのは主将で4番でエース、さらには捕手も務め、1人4役の活躍でチームをけん引する古和田大耀捕手(3年)だ。練習後は「すごくチームの雰囲気がいい。今はワクワクしています」と、笑顔を見せた。
対戦する静岡のエース・高須大雅投手(3年)は192センチの長身右腕。県大会で5試合37イニングを無失点に抑えた難敵だが「真っすぐに力がある。真っすぐが浮いたところを張って打ちたい」と、攻略に自信を見せる。高校通算26本塁打を誇る打撃で、そして最速139キロの投球で、目の前の相手に全力で立ち向かう。