小松大谷・木下主将が選手宣誓「夢を追いかけることの素晴らしさを思い出してもらう」

 選手宣誓をする小松大谷・木下仁緒主将(撮影・伊藤笙子)
 選手宣誓を務める小松大谷・木下仁緒主将(撮影・北村雅宏)
 入場行進後に設けられた給水時間で水分補給をする高校球児たち(撮影・伊藤笙子)
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 「全国高校野球選手権・開会式」(10日、甲子園球場)

 快晴のもと、2年ぶりの夏の甲子園大会が開幕した。新型コロナウイルス感染防止対策のため無観客での開催となったが、全49代表校が開会式に参加。開会式は入場行進などが一部簡素化され、選手はマスク着用のまま行進を行った。また、熱中症対策の観点から、途中で給水タイムが設けられた。

 選手宣誓は小松大谷の主将・木下仁緒(にお)内野手(3年)が務め、「人々に夢を追いかけることの素晴らしさを思い出してもらうために、気力体力を尽くしたプレーで、この夢の甲子園で高校球児の真(まこと)の姿を見せることを誓います」とはつらつとした力強い声で全力プレーを誓った。

 宣誓を終えて「甲子園は昔から憧れの場所で興奮している。その舞台で選手宣誓できたことを誇りに思う」と笑顔で振り返った。

 選手宣誓の全文は以下の通り。

 宣誓。

 2年ぶりの夏の甲子園。世界に広がる困難のために、普段の生活ができなくなった人が多くいます。私たちも学校生活、部活動が2年前とは全く違ったものとなりました。1年前、甲子園という夢がなくなり、泣き崩れる先輩たちの姿がありました。しかし、私たちはくじけませんでした。「思いを形に」その言葉を胸に、自分の目指すべき道を定め、友の笑顔に励まされ、家族の深い愛情に包まれ、世界のアスリートから刺激を受け、一歩一歩歩んできました。人々に夢を追いかけることの素晴らしさを思い出してもらうために、気力体力を尽くしたプレーで、この夢の甲子園で高校球児の真(まこと)の姿を見せることを誓います。

 2021年8月10日。選手代表 小松大谷高等学校野球部主将 木下仁緒

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