医師を目指す2人が始球式 大会中止の昨年の高校3年生「見たこともない景色」

 始球式を務めた吉田裕翔さん(左)と嘉村太志さん(撮影・北村雅宏)
 始球式を務めた吉田裕翔さん(撮影・伊藤笙子)
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 「全国高校野球選手権・1回戦、日大山形4-1米子東」(10日、甲子園球場)

 2年ぶりの夏の甲子園が開幕した。開幕試合に先立って始球式が行われ、関西医科大学医学部1年の吉田裕翔さんと大阪大学医学部1年の嘉村太志さんの二人が大役を担い、吉田さんが投手。嘉村さんが捕手を務めた。

 二人は昨年まで兵庫の甲陽学院で共に野球部でプレーしていた。新型コロナウイルス拡大のため中止となった昨年は聖地を目指すことすらできずに夏を終えた。それから1年、彼らに甲子園の始球式という大役が任された。

 始球式を終えた吉田さんは「肩の荷が下りた。楽しくていい経験ができた」と話し、嘉村さんは「緊張したけど見たこともない景色で感動した」と笑顔で振り返った。

 コロナ禍の中で医師を志す嘉村さんは「人の役に立てる仕事がしたかった。人に求められる医者になりたい」と力強く語った。また今大会に臨む選手たちには「昨年の先輩の思いも含めてがんばってもらいたい」とエールを送った。

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