【メジャースカウトの眼】広島新庄・花田 将来的にはソフトバンク・東浜のように

 「全国高校野球選手権・1回戦」(11日、甲子園球場)

 夏の甲子園が2年ぶりに幕を開けた。49校の熱戦に、スカウトたちもスタンドから熱視線。今大会もカンザスシティ・ロイヤルズの大屋博行国際スカウトがメジャーの視点から金の卵を分析する。

  ◇  ◇

 今春センバツに続いて2季連続で聖地を踏んだ投打の好素材がそれぞれ魅力を披露してくれた。智弁学園(奈良)の前川君は気負い過ぎて本来の姿ではなかった春から、きっちりと“修正”してきた印象だ。持ち味である対応能力を発揮。バットを振り出してから球に合わせるなど器用さがある。

 いいバッターはどんな体勢でも打っていけるし、投手にとっては脅威になる。内野安打2本に加え、引っ張って右翼へ大きなファウルも出たように体の強さも十分。経験を積んでいけばプロの世界でも通用するだろう。

 広島新庄・花田君は肘から先をしっかりと立たせて球をリリースできるところが素晴らしい。腕の振りはまるでダーツを投げるようなイメージ。直球、スライダー、カーブなどいずれもキレのよさが目立っていた。

 将来的にはソフトバンク・東浜のように質のいい球を投げ込むローテ投手に成長していくことが期待できる。まだまだスタミナ不足で五、六回以降は球速がガクっと落ちたとはいえ、非常に楽しみな右腕だ。

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