ヤクルトの奥川恭伸投手（２０）が１３日、新潟での無敗伝説更新を誓った。チームの後半戦開幕となる１４日・ＤｅＮＡ戦（Ｈ新潟）に先発予定で「一番大切なのは、明日の試合をしっかりと取ること。何とか勝ちに貢献できる投球がしたい」とチームを上昇気流に乗せる。

　そのために新潟での吉兆データが追い風になる。石川県出身の右腕は、「地元に帰ってきたような気持ちも少しあるので」と無邪気に笑った。同球場では、中学、高校時代に何度も輝いた場所。宇ノ気中時代は全国制覇を決め、星稜時代は北信越大会を制した。

　「後半戦であれ、開幕戦という大きな試合を投げさせてもらうので、いい経験にできるように。（新潟の）負けないを継続できるように頑張りたいです」

　３日・楽天とのエキシビションマッチから中１０日で、大役に抜てきされたマウンド。高津監督から「行くぞ」と声をかけられ、後半戦開幕ゲームを思い描いてきた。

　五輪ブレーク中も投球フォームの修正を重ねながら、トレーニングを継続してきた。開幕から着実に経験を積み、ステップアップしてきた右腕。現在３位と首位・阪神の背中を視界に捉えている中、浮上の切り札としてチームに弾みをつける。