沖縄尚学のエース当山が打者27人で料理 12K無四球完封

 阿南光打線相手に力投する沖縄尚学・当山(撮影・高部洋祐)
 9回、沖縄尚学・当山(左)は代打の阿南光・木村を空振り三振に打ち取り試合終了(撮影・山口登)
 阿南光打線を完封した沖縄尚学・当山(撮影・佐々木彰尚)
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 「全国高校野球選手権・1回戦、沖縄尚学8-0阿南光」(16日、甲子園球場)

 沖縄尚学が7年ぶりの初戦突破。沖縄県勢にとっては節目の春夏通算100勝目となった。エース左腕の当山渚投手(3年)は9回116球を投げ、無四球2安打12三振の完封。併殺打などもあり、打者27人で料理した。

 当山は「先制、追加点を取ってもらって楽になった。守備力も高い」とバックに感謝。打線も上位、下位ともムラなく活躍し13安打で8得点。初回に2死から2点を挙げると、その後も攻撃の手を緩めなかった。

 比嘉公也監督は「大会前に県の関係者から言われていたのでなんとしてでも一つはと思っていた」と節目の勝利ににっこり。「沖縄大会決勝から間隔が空いて心配したが、2アウトからの得点、下位打線の弱さなど課題としていたことが甲子園でうまく出せた。当山も予想以上のピッチング」と手応えを感じ取っていた。

 「沖縄はコロナで大変ですが、野球ができることに感謝し、元気づけたい」。理想的な形で初戦を勝ち上がった。春は2度優勝。沖縄尚学がまだ見ぬ夏の頂点へ、好発進した。

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