甲子園、また土砂降り 第1試合は五回途中中断

 中断する甲子園(撮影・坂部計介)
 5回裏に突然の大雨で試合が中断した日大東北-近江戦
 水浸しになった甲子園球場(撮影・坂部計介)
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 「全国高校野球選手権・1回戦、近江-日大東北」(19日、甲子園球場)

 甲子園がまた雨に悩まされた。2日連続で順延となっていた第1試合は、雨が四回終了あたりから強まり、球場上空は内野ライトが点灯(午前9時2分)されるほどの黒い雲に覆われた。その直後の午前9時3分、近江が1-0とリードして迎えた五回裏2死満塁で中断。グラウンドに激しい雨がたたきつけた。

 試合は、三回に1番・井口遥希内野手(3年)のソロ本塁打で近江が先制。日大東北・吉田達也投手(3年)と近江・山田陽翔投手(2年)の両先発が力投し、好ゲームが展開されていた。

 小雨の降る甲子園では早朝から阪神園芸が懸命の作業。午前7時の段階では、すでに水抜きを始めた状態。午前7時10分頃から白い土を内野グラウンドに運搬。内野の各ポジション付近にまき、木のトンボで整えた。午前7時25分にはマウンドとバッターボックスのシートをはがし、午前7時33分にはライン引きを開始。試合開始に至っていた。

 中断後も降雨量は増える一方。スタンドからは滝の様に雨水が流れ落ち、グラウンドは田んぼのように水浸しになった。関西地方はこのあとも雨が降る予報。今大会はすでに過去最多となる6度の順延で、日程消化も危惧されている。

 12日には明桜-帯広農戦が四回でノーゲームに。17日には、大阪桐蔭-東海大菅生の試合が大雨により八回降雨コールドとなった。高校野球は七回終了、もしくは七回表終了時に後攻がリードしているなどの条件を満たした場合に試合成立となる。

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